『神が働いてくださる』

            第U歴代誌 20123節 メッセンジャー イザヤ木原真牧師

 ユダの王であるヨシャパテのところに、アラムとモアブから大軍が押し寄せてきます。それは、ユダがどれほど頑張っても、絶対に負けてしまうほどの大軍でした。ヨシャパテは主の目にかなう事を行なった良い王様でした。良い王様だったのに、大軍がやって来て全滅しそうになったのです。

 クリスチャンの場合、本当に神様を愛して従っていても、困難や試練、問題が起こる事があります。神様はその困難や問題の大きさにはるかに勝る祝福、もっと大きな恵を与える時、あえてその問題を許されるのです。

 このヨシャパテは良い王様でした。でも神様はもっと大きな栄光のために、彼がどんなに知恵をしぼってもどうすることも出来ないような絶体絶命のピンチにまで、彼を追い込まれたのです。

・神様に向かって祈る 3節〜

 彼は、自分の権威の及ぶ者たち全員に断食を布告しました。断食は悔い改めと、へりくだりを意味します。ヨシャパテは大軍を見て恐れました。どれほど、信仰があっても、恐れはあるのです。しかし、恐れたからと言って、信仰が弱いのではありません。恐れる事は人間の証明です。ポイントは恐れた事ではなく、その恐れに振り回されてしまう人と、恐れのゆえに神様に祈りに行く人がいると言う事です。ヨシャパテは恐れました。しかし、彼は神様のもとに、真剣に祈り求めたのです。

 私たちも、人を恐れたり、将来を恐れたり、いろんな事を恐れたりします。しかし、その時に神様の前に出て、祈るならば、そこから奇蹟と逆転が始まるのです。

・神の言葉を受ける 15節〜

 主の霊がアサフ族のレビヤ人、ヤハジエルの上に臨みました。神様は預言者を通して言葉を与えられました。それは、非常に具体的なもので、励ましと共に、指示と予告を与えられました。

 私たちが信じる真の神様は、決してあやふやな神様ではありません。聖書を通して、預言を通して、メッセージを通して私たちに具体的に語られます。神様は生きて働いておられるのです。私たちが真剣に神様に祈るとき、神様は語って下さいます。その言葉を受け取り、従って行くのです。

 

・神様が働いてくださる 18節〜

 神様は預言を通して、賛美隊を最前線に立たせるように命じられました。当然これは戦争です。そんな時に賛美隊を最前線に立たせるのは気違い沙汰です。でも彼らは神様の言葉を信じました。そして必ず神様が勝利するという信仰の表れとして、賛美隊を前に出し、賛美の声を上げたのです。

 賛美隊が声を上げ始めたとき、主の御業が始まりました。神様は伏兵を設け、敵を打ち負かされたのです。絶体絶命と思われたその敵を、神様は全滅させられました。

 

 私たちの人生の中に困難がゆるされた時、神様の前に出て行って祈りましょう。そして、言葉を受けましょう。そして、信仰に立って、神様に賛美の声を上げ続けましょう。一人で祈れないならば、教会に来て共に神に祈り、神様に叫びましょう。神様は私たちの祈りを聞いてくださいます。

私たちが神様に叫び、祈り求めるとき、神様ご自身が働いてくださるのです。

(文責 千多冨二男)

主の十字架クリスチャンセンター神のしも長崎教会

2009621日 主日第2礼拝メッセージより