『ペンテコステ〜神様の用意しておられる人生を歩む〜』

                  説教箇所 使徒の働き 18節 メッセンジャー イザヤ木原真牧師

・神様は私たちを見捨てない

神様は私たち一人一人に召しや計画を持っておられ、祝福を用意しておられます。しかし、私たちは失敗したり、挫折したりする時に、もう無理だと思ってしまったり、諦めてしまったりしまいがちです。この時、弟子たちもイエス様を裏切ってしまいました。ペテロは、イエス様を知らないと三度否定しましたし、ヨハネも裸で逃げ出してしまいました。他の弟子たちも、皆逃げでしまいました。弟子たちは、相当落ち込んで落胆したはずです。しかし、その弟子たちに、イエス様は、大宣教命令(マタイ28章 マルコ16章)を与えられました。裏切った弟子たちに、召しと使命を与えられたのです。この時、弟子たちは嬉しかったと思います。だけど、そのことばに従う力がない、とてもそんな事はできないと思ったでしょう。だから、イエス様は4節で「エルサレムを
離れないで、私から聞いた父の約束を待ちなさい。ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」と、聖霊のバプテスマの約束を語られました。8節「聖霊のバプテスマを受けると、力を受け、その力を受けるとエルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、私の証人となります。」この証人とは、殉教者と訳せることばで、女の人に「イエス様の仲間でしょ。」と言われて、呪いをかけて否定して裏切ったペテロが、例え殺されても、イエス・キリストを証しするような人に変えられ、全く内側が新しくされて劇的に変わるという事を言っているのです。弟子たちは、裏切ってしまったけど、そんな自分たちに召しと使命が与えられた事は嬉しかったはずですが、そんな事はできないと本当に弱さを覚えた時に、初めて集まって祈ってイエス様の約束にすがったのです。そして、ペンテコステの日に聖霊が下って、教会が生まれ弟子たちも変えられていったのです。

 

本当の弱さを知った人間が、諦めたり落胆せずに、だからこそ、御体なる教会に集まって神様に期待し、神様の言葉に期待して祈る時に、かつてペンテコステに起こった事が、私たちの人生にも起こってくるのです。そこから神様の業が始まり、その時に教会は力を持って動き始めるのです。

・神様の使命と召しを持つこと

神様の為に生きる時、自分を失うようだが、実は本当の自分を取り戻すのです。神様の用意しているビジョンや計画に生きていく事は、神様の助けなしにはできません。神様の助けなしにはできない、それを知った時に、人は本当に神様に求め、祈り始めるのです。そこから、神様の働きが始まるという事を覚えておいてください。 

イエス・キリストは、十字架にまでかかられて命がけで私たち一人一人の事を、愛してくださいました。この方に従う時に、私たちを最高に輝かせて下さり、生かしてくださるのです。弟子たちは、使命が与えられた時に、その使命が果たせない自分の弱さを知り、初めてペンテコステの前に、神様の使命の為に心合わせて祈りました。そしてそこから爆発が起こったのです。

 

一度しかない人生を神様の為に生き、神様に心を定めて歩んでいただきたいと思います。それが一番素晴らしい生き方だという事を覚えて、神様に期待して共に歩んでいきましょう。

(文責 井上洋)

主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会
2012
527日 主日第2礼拝メッセージ