『イエス様に用いられたロバの子』

              説教箇所 ルカの福音書 192842節 メッセンジャー イザヤ木原真牧師

 

・経験のないロバの子

「向こうの村に行きなさい。そこにはいると、まだだれも乗ったことのない、ロバの子がつないであるのに気がつくでしょう。それをほどいて連れて来なさい。」(30)

イエス様のエルサレム入城。それはイエス様のこの地上における使命のクライマックスと言える非常に重要な場面です。その時にイエス様が選ばれたのは、格好のいい馬ではなく、荷物を運ぶためのロバ。それも、まだ誰も人を乗せたことのない、未経験なロバの子を選ばれたのです。

 

さて、このロバの子と同じように、私たちも未経験なことをする時があると思います。その時に、クリスチャンはどうするでしょう。きっとイエス様に祈りすがると思います。未経験であることはマイナスではありません。未経験であることで、神様により頼み、祈りすがることになるからです。

 

・ひもをほどいて

このロバの子は、飼われていたので、当然つながれていました。しかし、このロバの子には使命がありました。それは、イエス様を背中にお乗せして、エルサレムに入城することです。

もし、つながれたままであったら、その使命を果たすことはできません。しかし、イエス様によってひもをほどかれたロバは、その使命を歩むことが出来たのです。

 

多くの人が色々なものに縛られています。仕事や生活、あるいは自分自身のことに縛られて生きています。しかし、それらの縛りから解放させて下さるのが、イエス様なのです。

誰一人として、使命のない人はいません。そしてイエス様によって与えられた使命に生きるとき、縛りから解放されるのです。

 

・神のことばの成就をみた2人の弟子

「使いに出されたふたりが行って見ると、イエスが話されたとおりであった。」(32)

この時に、イエス様は2人の弟子を使いに送られました。彼らがイエス様に言われた通り出て行くと、その通りにロバの子がつながれていました。それは彼らだけが体験した神様の奇蹟です。

神様のことばに従う時にポイントがあります。それは、神様が語られた通りに従うことです。そうする時に、神様のことばが実現することを体験し、神様の祝福、神様の奇蹟を体験することになるからです。

 

イエス様が用いてくださるのは力のある人ではありません。力は無くとも、イエス様に祈り、イエス様のことばに従う人こそ用いていただくことになるのです。イエス様に用いていただきましょう。神様が与えてくださる使命に生きることは、最も素晴らしい祝福なのです。

(文責 松本俊也)

主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会
2015
111日 主日第2礼拝メッセージ