『あなたの信仰があなたを直したのです』

           聖書箇所 ルカの福音書711-17節     メッセンジャー イザヤ木原真牧師

イエス様のところに、会堂管理者のヤイロという人がやって来ました。

そして41節に「彼は、イエスの足もとにひれ伏して自分の家に来ていただきたいと願った。」と書かれていますが、それは、ヤイロには十二歳ぐらいのひとり娘がいて死にかけていたからです。

一人娘ということで、なんとしてでも助けてほしいと願っていたのです。

しかし、イエス様がお出かけになると、群衆がみもとに押し迫って来ました。

そして十二年の間、だれにも直してもらえなかった長血(=婦人病)をわずらった女がいました。

それで、長血の女はイエス様の話を聞いて、「この方だったら直してくださる」と信じました。

44節に「イエスのうしろに近寄って、イエスの着物のふさにさわった。すると、たちどころに出血が止まった。」とあるとおり、さわった瞬間に長血が癒されたのです。

そこでイエス様は、「わたしにさわったのは、だれですか。」と言われました。

ペテロは「この大ぜいの人が、ひしめき合って押しているのです。」と言いましたが、あきらかにイエス様から力が流れたので、イエス様は「だれかが、わたしにさわったのです。わたしから力が出て行くのを感じたのだから。」と言われました。

47節には、「女は、隠しきれないと知って、震えながら進み出て、御前にひれ伏し、すべての民の前で、イエスにさわったわけと、たちどころにいやされた次第とを話した。」とあります。

本当に直り、聖なる恐れがやって来ましたが、イエス様は「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して行きなさい。」と言われました。

直されたのはイエス様ですが、その信仰があったから直ったということなのです。

それを見て希望を持ったヤイロが、「今度は娘を。」と思った時に、家から使いが来て、「あなたのお嬢さんはなくなりました。もう、先生を煩わすことはありません。」(49節)と告げられます。

それを聞いた瞬間、イエス様はヤイロに「恐れないで、ただ信じなさい。そうすれば、娘は直ります。」(50節)と言われました。

普通ならもう終わりですが、「娘は生き返ります。」ではなく「直ります。」と言われたのです。

この様に、祈ってきても「こうなるとおしまい、どうにもならない」と思わされる時があります。

その時にイエス様が何とおしゃっているかが重要なのです。

この時は「恐れないで信じていなさい」だったのです。

イエス様は、家に入られ中心の弟子たちと、子どもの父、母だけをつれて行かれました。

そしてそこで泣き悲しんでいるものたちに「泣かなくてもよい。死んだのではない。眠っているのです。」(52節)と言われました。

53節に「人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑っていた。」とあります。

しかしイエス様が「子どもよ。起きなさい。」と言われると、霊が戻って来たのです。

私たちの本質は霊であり、この体と人生が終わり朽ちても、霊は終わらず、永遠に行きます

この娘の場合は、霊がこの体に戻って来て地上で生き返ったのです。
イエス様は、一旦言われたことは変えられません。

必要なことは神のことば、約束のことばなのです。

私たちの思いよりもっと高い神の計画がある。そのことを是非とも信じて頂きたいと思います。

  (文責 工藤恵美子)

主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会

2016 110日 主日第2礼拝メッセージ