・「元気な男の子ですよ!」

私の、長男の出西ダビデにしてくださった神様のいやしの恵みを証したいと思います。
ダビデは、2007年2月19日月曜日の早朝、誕生しました。出産前の検査では、女の子と聞いていました。
しかし、生まれてきて看護士さんが「元気な男の子ですよ!」と言われ
夫婦でびっくりしたのを今でもよく覚えています。
上の二人が女の子でしたので男の子が与えられ夫婦ともに喜んでいました。
私は、家に帰り生まれてきた子どもために、神様に名前を求めました。
「あなたは、この子をなんと呼んでくださるのですか。」この祈りが私の祈りでした。
祈りの内に、詩篇23篇のダビデの賛歌、全体から示されました。ダビデの名前の意味は、
「愛された者」という意味です。

・「耳が全く聞こえていない可能性が非常に高い。」


私は、神様が、この子を愛された者と呼んでくれているのかと、喜びました。
そして、一週間後、退院する時の事です。乳児の聴力検査で要検査との診断がでたのです。
その時は、担当されたお医者さんが、機械になれてなく、
なんどもやり直していたと妻に聞いていたので、とくに心配していませんでした。
もっと正確な診断をするためには、生後一ヶ月になってからと言われました。
検査を受けるまでの期間、ダビデの様子を見ていると、確かにおかしいと思える事がなんどもありました。
上の3歳と1歳の子どもは、非常に元気がよく私が帰宅すると、遠くからでも声が聞こえてくることがあります。
しかし、ダビデは、そんな騒がしい中でも目を覚ます事がなかったのです。
そして、3月30日、脳波と耳の聞こえの検査が行われました。その時に、だされた診断は、
「耳が全く聞こえていない可能性が非常に高い」との事でした。
妻から、メールで連絡がきました。私は、驚き急いで、妻とダビデを病院まで迎えに行きました。
妻にも、ダビデにも声をかける事の出来ないまま家につきました。


・暗闇の中で

夫婦で祈ろうと思っても声が出てきません。出てくるのは、涙だけです。
実は、出産の2週間前に交通事故に会いました。妻は、なんともなかったのですが、
もしかしてと思ったり、妊娠中に妻に無理をさせすぎたかもしれないなどと、
色々な事が頭をよぎります。私は、目を閉じました。真っ暗でした。
私は、そのどこまでも続く暗闇に引きずりこまれそうになりました
しかし、その時にはっきりと、私が暗闇のどん底と思っていた所よりも、
さらに、深いところにイエス・キリストの十字架が見えたのです。
その瞬間、私の心に光が差し込みました。そして、こう思いました。
「イエス・キリストの十字架がある限り絶対に大丈夫。」
私の唇から感謝と神様をほめたたえる言葉が自然に出てきました。
そして、必ずダビデの耳はいやされると確信しました。
それから、御言葉を頂き、ダビデの耳に手を置いて祈り、
教会の多くの方にダビデの耳のために祈って頂きました。



・奇蹟

それから2ヶ月たった検査の時のことです。
低音が聞こえているようになっていた事がわかりました。
妻がその時に、主治医の方に聞きました。「耳は治りますか?」
主治医の方はこう言われました。「治ることがあれば奇跡です。」
普通は、ここで落ち込むと思うのですが、
私たち夫婦は、この「奇跡」という言葉にキリストにある希望を見出しました。
私たちは、お医者さんを通して、神様が語って下さったのだと受け取りました。
生後6ヶ月がたち、CT検査を受ける事ができ、耳の鼓膜の向こう側に、
水が溜まっている事がわかりました。鼓膜を切り、パイプを通す手術を行いました。
手術の日の朝に御言葉が与えられました。
『わたしはダビデに約束した聖なる確かな祝福を、あなたがたに与える。』
使徒の働き13章34節。ダビデにとっては、絶飲食で大変だった様ですが、
祈りのなかで、主の守りがあり、無事に手術を終えることができました。その後、
補聴器をつけるために型を取りに再び病院にいく事になりました。
検査をした後に、主治医の方が、検査結果を見て他の医師の方と相談を始めました。
そして、こう言われました。
「この検査結果だと補聴器をつける必要はないでしょう」と言われました。
夫婦で主の御名をほめたたえました。
その後、もう一度の脳波を検査しました。
全く聞こえていない可能性が非常に高いと言われたダビデの耳は、
5割も聞こえているようになっていました。
同じ生後8ヶ月の障害の無い子と同じように成長していることもわかりました。
補聴器が必要ないとわかった後に、妻が所属している、山里ゴスペルクラブが、
その検査を受けた病院のロビーでコンサートを行うことになりました。
耳が聞こえていない可能性が非常に高いと言われた、
同じ場所で、ダビデの耳がいやされたと、妻が証することができたのです。
聞いて下さっていた多くの方から、歓声と拍手が起こりました。
私はダビデの事を思うたびにこの御言葉が心に響きます。
『聖書はこう言っています。「彼に信頼する者は、失望させられることがない。」』ローマ人への手紙10章11節


私たち夫婦は、確信しています。
完全にいやされて、さらにダビデの耳の病のいやしが、
多くの人々の希望となり神様の栄光が豊かに現されることを。

長崎県長崎市 モーセ出西 光