主の十字架クリスチャンセンター神のしもべ長崎教会は、1988年より平野町」のビル内にて活動を始めてから 23年の歳月が過ぎました。現在は平和町に移転しています。
それは、神様の摂理とお導きによって与えられた「特別な場所」で、原爆の爆心地点にあたります。すでに ご周知のことですが、原爆は「広島」では終わりませんでした。小倉の上空が曇りとなり、風は三菱造船所から浦上に吹いて、 ここ松山・平野町上空で炸裂しました。 なぜ、「長崎」でなくてはならなかったのでしょうか。なぜ、「浦上」でなくてはならなかったのでしょうか。
それは、罪に満ちた、世界中を巻き込んだあの大戦を終結させるためには、真実な神への祈りが必要だったのでは、 と思わざるを得ません。浦上の人々の真摯な「祈り」が芳しい香りとなって天に立ち上り、ようやく戦争は終結し、 今の私たちの平和が与えられているのだと感じております。
しかしながら、一瞬にして命を落とさなければならなかった何万もの人々の無念、痛みを想うとき、言葉を失います。
それゆえ、今、私たちの願いは、あの丘に「十字架」を掲げたいのです。十字架は、私たちの過去にあった過ちや、「呪い」と 思えるようなすべての出来事を「祝福」に変えてしまう力があります。「闇を光」に、「死をいのち」に、「悲しみを喜び」に 変えてしまう力を持っています。
救い主であるキリストが、私たちのすべての過ちをその身に負って、十字架で死に「私たちの代わりに」よみというまっ暗な世界に 行って下さったという「福音」を信じて、この原子野で、祈る必要性を強く感じています。
目を閉じると、あの丘には、たくさんの救いを求めて呻いている手が見えてくるようです。 たくさんの讃美の歌をこの場所で歌うことによっても、レクイエム(鎮魂歌)となり、 何かきっと大きな変化が起こると確信しています。