原因不明の血液の病気が治った!! 
ー特発性血小板減少性紫斑病ー

ある朝、4歳になる次男の剣(けん)の口の中に血腫があり、体をよく見ると全身に打撲のようなあざが出来ていました。私の心に不安が広がりました。いつもお世話になっている病院での検査の結果、特発性血小板減少性紫斑病と診断されました。病院の先生は「原因が不明なのですが、血液中の血小板が急に少なくなって内出血してくる病気です。脳内出血を起こすと危険なので、このまま入院して下さい。絶対安静です」と言いました。

剣ちゃんの血小板は、普通の人で25万から30万程度あるのですが、たった4千しかありませんでした。教会の皆さんにも祈っていただきました。もちろん、大量のお薬を使い、病院の先生方も一生懸命に治療して下さったのですが、一向に血小板の数値が上がりません。数値が2千にまで下がった時は、鼻血が止まらなくなってしまいました。

病院の先生が言いました。「お母さん、私たち、やれるだけのことは、もう全部やりました。あとは神様です。」私は少し絶望的な気持ちになって「なんでこの子がこんな目に合うの?」と神様につぶやき始めました。しかしその時、一つのみことばを思い出しました。それは教会のメッセージでよく語られるみことばの一つ、ローマ書8章28節でした「・・・神がすべてのことを益として働かせて下さる・・。」私は、つぶやきを悔い改め、心の中で半ばあきらめながら感謝しました。

ところがこの後、不思議なことが起こりました。剣がお昼寝から目覚めて言いました。

「お母さん、僕夢を見たよ。すごく高い階段の上から落ちそうになったんだけど、ひげのおじさんが僕の手を引っ張って助けてくれたんだ。このおじさん、イエス様かな?。」この夢の後から血小板の値は上がり始めました。そしてみるみる正常値に戻り、体の紫斑も消えていきました。その後、血小板の値は一度も下がっていません。

後で分かったことですが、治療にあたって下さった病院の先生は、剣が2年前からお世話になっていたお医者さんでしたが、京都では小児の血液内科専門医で、指導的立場にある先生でした。神様はすべてのことを御存じで私たちをこの地に導いていて下さり、御自身が生きて働いて下さっていることを私たちに教えて下さいました。主の御名をほめたたえます。

 

(京都府 タナカ博子) 

み声新聞202号より抜粋−