長男大輔は生まれた直後から首を振るという奇病に取り付かれました。大学病院でも原因がわからず、人の勧めもあり、あらゆる宗教や、拝み屋さんの所に行きましたが、癒しを受けることはありませんでした。
そうこうしているうちに、15年の歳月が過ぎてゆきました。そして、長男にとっても私にとっても大きな転機がやってきました。
世の中は不景気になり、今までになかったようないろいろな災害や問題が起こり出していました。私もあるフランチャイズ制の店を経営していましたが、親会社の倒産により私の生活も一変し叔母の所に身を寄せることになりました。その叔母がクリスチャンであることを知りませんでした。ある夜のこと、その叔母と私と長男は八代市の体育館の会議室に行くことになりました。そこが教会の祈祷会であることを初めて知りました。
何の予備知識もなく行きましたが、私たちを含めて7〜8人の人が集まっていました。賛美と預言があり、祈りが進む中で牧師さんからイエス・キリストの福音を聞き、何も分からないままに信仰の告白をしました。そして、長男の奇病のために祈っていただきました。
長男が中学3年の秋の始まりの頃でした。彼は夜眠ることができず、首を振り続けていました。睡眠不足の故に、学校に行っても眠ってばかりで勉強をすることができませんでした。その故に高校の入試も非常に難しく思われ追い込まれていました。ところが、祈っていただいたその夜から生後直後から続いていた首を振る奇病は完全に癒されてしまいました。
進学はもう難しく思われましたが、長男も睡眠不足がなくなり、奇病が癒されたことにより俄然意欲が出てきて勉強ができるようになりました。教会でも試験のために祈っていただきました。
進学できるなら、どんな所でも良いと思っていましたが、考えていた所より遥かに程度の良い高校に進学することができました。何も分からない私たちでしたが、今は驚きと恵みの中で教会につながり、生きて働く神の真実を体験し、新しい人生を感謝の中で歩んでいます。
就職の事、住む家の事など多くの祈りの答えを見て驚いています。また娘も重度の喘息で医療機器に頼っていましたが、その喘息も完全に癒され、その医療機器も今は不要のものとなりました。姿は見えませんが、生きて働く真の神、救い主、癒し主なるイエス・キリストの御名を心から褒め称えます。
(熊本県 松岡正明)
−み声新聞213号より抜粋−