木原 純子
2003年 5月 8 日(木)
8人の子育て日記
今日は休日。だけど子供たちは学校がある。木原家の朝、7時。

壮絶な戦いが始まる

いっせいに「朝よ〜7時10 分よ〜」と掛け声を10分間隔でかける。2階で3段ベットを使って寝ている子など5人と、1階で寝ている子3人ほど。
 これでも最近どこで寝るか、どの布団で寝るかの秩序がやっとでき始めた。以前はどうしたわけか、皆同じ部屋に集まってきてみんな一緒に寝ていた。朝起きたときには、寝たときとまったく違うところにそれぞれ埋まっていて、へたに歩こうものなら子供を踏みつける。ぎゃあ〜という悲鳴が上がる。何人かはおねしょもする。野戦病院のようだった。 
 声をかけて   (今、2歳の末っ子がパソコンの電源を切った。)
 最初に起きてくる子は決まっている。そしてだいたい学校に行かなくていい小さな子が真っ先に起きてきて、「お母さん、抱っこ〜」とせがむ。学校に行かなければならない子はいつまでも起きてこない。

 刻一刻と時間は迫る

時間割は前の日に済ませてあるはずなのに、「お母さん、名札は〜?」「体操服のズボンはどこ〜?」「PTの出欠表今日までだよ。」「お母さんパンツ!」「早く〜早くして〜」どういうわけか男の子のパンツが必要なときには女のこのパンツばかりが出てくる。
 中学生にはお弁当が必要なのだが、おかぁの作った弁当より学校で注文するパンのほうが良いという。ところが小銭が思うようにはそろわない。
 そして最もしんどいのが靴下あわせ。山のように靴下があるのに一足たりとも同じものがない。何でばらばらになるんだろう?大きさや性別が微妙に違って泣きたくなってくる。そこへピンポ〜ンとお友達が呼びに来る。「ごめんね。ごめんね」といいながらまだ乾いていない靴下を乾燥機にいれる。

雨など降ったら最悪

かさが足りない。どこか1本骨が折れていたりする。黒じゃなきゃいやだとかピンクじゃ恥ずかしいとか色々事情がある。月曜日はその上給食服のアイロンがけ。今週は1年生、4年生、5 年生と服と帽子と袋の3つをそろえないといけないのだがどれか1個が洗濯物の山の中に紛れて無くなったりしている。上靴も乾いていない。みんなぎゃあぎゃあわめいて出て行く。
 そしてその頃やっと起きてくる子もいる。みんなが出かけてから、ゆっくりと新聞の野球欄に目を通してからの重役出勤ならぬ重役登校。ここで8時30分。

 ほっと一息つく暇なく、今度は保育園の準備だ。のろのろしているとお散歩に出発してしまって、置いてけぼりだ。はしとお手拭とコップとシーツと着替え。連絡帳にシール帳。これまた、よく無くす。7人目の4女を車で送って帰って30 分。やっと全部終了。と思っても、まだ一人2歳の末っ子が足にまとわりついている。前の晩にしておけばいいものを、みんな追い詰められないとできない習性。こんなに必死になってもなお忘れ物はあとを絶たず、先生にはちょくちょく注意を受ける。授業参観もよく忘れる。もうとにかく「すみません。」の連発。そうして、職場に向かう。
 
こんな朝をもう何年も過ごしている。