木原 純子
8人の子育て日記
5月1 6日(金)
 母親にとって、ギャングエイジ、反抗期の男の子は本当に難しい。女の子の場合も本当に大変だが、男の子の場合は手が出る、足が出る。物も飛んでくる。そして何が原因だかわからないことも多い。
  逆の立場から言えば、彼らにとって母親はとにかく「うざい」存在らしい。 
 
 今日私は、武器(折りたたみの傘)を手に持った。物をよけるために。初めてアメリカで何故、銃を持つのかが理解できた。それは決して正しいことではない。が、平和な国日本で頭で考えるのとはちょっと違うと言うことを実感した。
 
 対戦相手は度々変わるが、小さい子達は必死で逃げ回っている。しかしどういう理由かその渦中で平然と漫画を読んでいる子供が居たりする。これが信じられない。

 先輩のお母さんに話したら、「そうなのよ。母親ってごみ箱。ぼろ雑巾みたいなものよ。」という答えが返ってきた。なるほど、そうなのか。しかしまだ私の場合、生きのいい雑巾で、何か言われたら必ず言い返しているなぁ。

 今日の敗因はいつも感謝すると言うことが、家庭の中で実践されていなかったこと。(教会では、良いことだけでなく、悪いことも含めてすべての事について感謝するように教えられている。)とにかく否定的なことをお互い言うことが多かった。否定的な言葉は言い合っている内にどんどんとエスカレートする。

 「ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても、脅すことをせず・・・」と イエス・キリストの姿が聖書の中に書かれてあるが、全くかけ離れた自分の姿をみる。たった一度だけ心に突き刺さるような言葉を本当にこらえたことがある。涙があふれんばかりにこぼれて来たが、神さまがともに居てくださるという、ものすごく深い平安がやってきた。そしてこれが迫害下で戦っているクリスチャンの涙なんだと、そう思った。

 戦いに疲れ果てて倒れ伏していたら、「お母さん、今日はごめんね。」と今まで聞いたことのない言葉が聞こえてきた。
母親はゴミ箱、ぼろ雑巾