木原 純子
8人の子育て日記
5月19 日(月)
「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安があなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」(新約聖書 ピリピ4章6節より)


「いっしょに行くか?」
 お父さんの声に2歳の末っ子が、子犬がしっぽを振るようについていった。
それが最後だった。一週間母親がいなくなることを知らないで。
 この2〜3か月、精神的にとても不安定になっていた。4月の受難週(キリストが私たちの罪の身代わりに十字架にかけられた特別な週)の時にどうしても保育園に預けなければできない事があって、1週間だけ、涙をのんで保育園に預けた。その時の後遺症か保育園に行くのをおびえるようになった。母親と離れるのを極度に恐れるようになった。私がすべての教会の仕事を終えたその日、玄関で私の靴を小さな手で並べて「おかぁは、きようかいへいけ! うちにはいるな」と言ったその時のことを忘れることができない。しかも今度は夜もいないのだ。

 けれども今回は力強い神さまの言葉(上記)があった。「この子の心が本当に守られますように。」心からの願いを神さまに注ぎだして、出発した。

 ハワイに向かう福岡空港。行き先はハワイなのに何故かみなマスクをしている。機内食の前には殺菌のウエットティシュで腕まで拭いていたのには驚いた。sars の影響とはいえ何か異様な時代に入ってきた気がする。

 ハワイなんてミーハーなお兄ちゃんお姉ちゃんが行くところと思っていた。
(ごめんなさい!) でも着いてみて納得。あの夏の開放感に、さわやかな風が心地よく吹いている。汗っかきの私がほとんど汗が出ない。とても美しいビーチ。日本人が行きたくなるはずだ。日本にもっとも近いアメリカ。日本人に最も優しいアメリカ。すっかり気に入った私はミーハーなお姉ちゃんだった。
                                     
                                      つづく
ハワイへ出発