木原 純子
6月6日(金)
3男がどういうわけか、スイカの種をいつも集めてビニール袋に入れていた。その種が袋の中で芽を出した。いや、根かも知れない。
驚いて早速、土に植えてみることにする。子供たち何人か集まって、わいわい土を箱に入れていた。一人の子がお米もいっしょに植えるから、米粒をいくつかほしいという。精米されたお米なんて芽が出るはずもない。そう心で思いながら、それでも夢をこわしちゃいけないと何粒かを分けてあげた。
スイカだって実になるはずもない。
そう思って思い出した。数年前、友人のお庭でバーベキューパーティをした時があった。スイカを食べて、誰かがペッと吐き出した種が、本当に実になって小さいながらもスイカになっていたのだ。ピンポンだまぐらいのスイカだった。本当に驚いた。
夢は捨てたらいけないんだ。
スイカのたね