木原 純子
8人の子育て日記
6月19日(木)
「おかあさん、あした、たいふうでね、がっこうおやすみだよ。」

 一年生の子が、真っ先に学校から帰ってきて言った時には、信じられなかった。でも、次々と帰ってくる子が、口をそろえて同じ事を言うのでやっと、明日は台風なのだと悟ったのが昨日。ニュースで見たら、長崎、福岡間は直撃の様子だった。

 やっと芽を出したすいかの種が、7センチぐらいの茎に育っている。これを部屋の廊下に入れて台風に備える。あとは、ベランダにあった死んでしまったハムスターのかご。これも避難。台風対策はこれぐらい。

 こどもたちはうれしそう。久しぶりにみんなで朝寝坊。
次第に雨、風が強くなってくる。

 「お母さん、ビニール袋がつまって、ベランダが雨でいっぱいだよ。」
平常時、手に負えない子供たちは、どういうわけかこんな非常事態の時にすっごく頼もしい。ビニール袋が詰まっているのをいち早く見つけて、取り除いてくれた。

その後、一日中締め切った蒸し暑い部屋の中で、子供たちは歌いだし、踊りだした。ガキ大将はエーデルワイスを絶唱。しかし、飛んだり、跳ねたりしているすぐ下の2階は、静かな設計事務所の社長さんのデスクの真上。(我が家は3階と4階)  「しっー、しずかにしてー」

 食料を買い込んでおかなかったため、朝はうどん、昼はそば。こんな状態のところへ、「ピンポーン」。何と宅急便が来たのだった。クロネコヤマトの宅急便は強い。台風でも運んでくるのだ。あけてみると、とってもおいしいパンがぎっしり詰まってた。神さま、ホントにありがとう。

                  長崎はこの時台風直撃を免れた。
 
台風直撃?