木原 純子
8人の子育て日記
8月10日(日)
 ここ一週間以上、子供たちがいない。1人は1ヶ月間サマースクールに、3人は岐阜のおばあちゃんのところに、もう1人は学校のキャンプに行った。残ったのは、5番目と、7番目と8番目の3人だけ。何だか家の中が軽い感じ。隙間風が吹いているような。

 お皿を並べるときも、なんだか拍子抜け。いつもの癖で牛乳1リットルを2本分。野菜ジュースも1リットル2本分。食パンも2斤買ってきて、多すぎたと改めて気づく。いつもはこれでも少ないのに。カレーもいつもの癖で、なべいっぱい作ってしまう。こんなに楽をしていると、後で大変だろうなとちょっと心配になる。

 しかし、5番目の子が輝いている 。最初の5人まではほとんど年子だったのでいつも上の子の使いっ走りをさせられていた。「ごはん、盛れ。」「水、汲んでこい。」等など。本当に優しい子で、自分がもらったおこずかいもお兄ちゃんのために使ったりしていた。6番目が生まれるまでに3年間あいたので、永遠の末っ子と思われていた。

 その五番目の子が、一番上のお兄ちゃんになったのだ。お風呂に入れてくれたり、あやしたり。「きゃっ、きゃっ」と二人のちびゃんたちが大喜び。人は上に立つと変わるんだな。とっても頼もしく変身している。

 でも、こんな風に3人の子育てが、楽に感じて辛くなくなったのは、この近年になってからのことなんだ。     つづく


 
3人の子育て日記(1)