木原 純子
9月22日(月)
ソーラン節を踊る
 
どっこいしょ〜  どっこ〜いしょ!
        どっこいしょ〜  どっこ〜いしょ!
                      ソーラン ソーラン!!」 

 ここ数日、子供たちは、汗ぐっしょりになって、ソーラン節を練習した。それというのも今日、雲仙で催される『熟年湯らっくす』の夕食時に、トップバッターで出場するためだ。今まで、参加させてもらった教会主宰のものは、すべて神さまを賛美する歌だった。が、今回初めておじいちゃん、おばあちゃんを感謝を込めてお招きしたこの温泉旅行で、すこしでも楽しんでもらえたらと、とにかく一生懸命だった。

 教会に一度も来られたことのない熟年層の方々にとって、キリスト教とは敵国アメリカの宗教。戦争時、信じることを禁止されたものだった。だから、ただでさえ敷居が高いと思われている教会の敷居がなおさら高い! そこで企画された始めての試みだった。

 ソーラン節といっても昔から親しまれている味わい深いソーラン節ではない。勇壮でテンポが早く、とっても振りが難しい。次男が昨年学校で習ってきたのだが、あまりに見事で目が釘付けになってしまった。人間、何かしら取り柄はあるもんだなと思った。その次男の学校の先生が、勇壮ソーラン節の曲をダビングして下さった。それからの連夜、厳しい特訓が続く。次男が、次女と三男 と三女にひとりづつ伝授して、四人で踊りに踊った。

 大人顔負けの踊りっぷりの次男と、きしゃな体でしっかり踊った次女。甘えっ子だった三男も随分男らしく踊っていた。今年一年生になった三女にはちょっと無理だろうという内容だったが、見よう見真似で小さいながらも懸命に踊っていた。緊張気味だった参加者一同に、ほっと笑みが広がった。

  その後、みんなで「まもなくかなたの」という賛美歌を歌った。