木原 純子
10月1日(水)
ダイエーホークス優勝!
 
 ♪玄界灘の潮風に〜 鍛えし翼
            我らの 我らの ダイエーホークス!

  
 昨晩から、長男と次男はラジオをつけっぱなしで聞き耳を立てていた。優勝が決まる瞬間を待ち続けながら。というのも、ここのところずっーとテレビゲームのやりすぎでテレビは禁止になってしまったのだ。

 ダイエーは全国的にはあまりなじみがないが、西日本では衣類や雑貨などが安い庶民的なスーパーで、私も独身時代からよく買いものに行っていた。夫は裏街道を歩くのが常で、野球もjマイナーなパリーグ(南海ホークス)をずっと応援していたらしい。私はテレビにいつも映る巨人を父といっしょになんとなく応援していたが、私のような素人でさえ誰も見てはくれない球場で懸命にプレーをしているパリーグの人たちが不憫でならなかった。そこへ来て大阪出身の夫が九州へ引っ越してきた翌年、南海ホークスが後を追うようにして福岡に引っ越してきてくれて、ダイエーホークスになったのだ。その上福岡の教会の人の中にはダイエーホークスとなじみ深い方もおられてすっかり熱烈なファンになってしまった。

 初めて家族で球場に行った時、夫はあんまりうれしくてうれしくて、前を見て歩いていなかった。その結果、大きな灰皿に激突! それでも足取りも軽くニコニコ顔で一生懸命に球場を案内してくれた。どこで風船を飛ばすのかとかいろんなことを覚えた。男の子たちはかぶりつきで観戦していたが、私は小さな子たちがジュースをひっくり返したり、トイレに行ったりで何度も球場を出たり入ったり。結局、売店とトイレしか覚えていない。あと、イチローが出ていたが、変な名前と思った記憶があるだけ。そして、その日は見事に負けた。とにかく見に行った日は必ず負けた。

 それなのに、それなのに今年は優勝!折込広告もダイエー優勝一色。ダイエーは6割引きになった。私としてはどこが勝ってもいっしょ。でも一番うれしいのは、「♪玄界灘の〜」と鼻歌を歌いながら、みんな機嫌よく学校に行ってくれた事だった。