木原 純子
11月27日(木)
 
NCC長崎文化放送が来る!
 大変なことになった。同じ保育園のお母さんがアナウンサーの方で、テレビ局が来ることになったのだ。夕方の6時半、ニュースの時間帯の中の子育ての番組だという。
 
 とにかくまず、燃えないゴミを捨てる。天井のほこりも取る。テーブルの足も2本折れて、いつ倒れるかわからない状態。実際ご飯の最中に倒れてお茶碗ごとひっくり返りそうになった事があった。こんなシーンもテレビでは面白いのかもしれないが、冬場は熱いものでやけどでもしたら大変と、釘を買ってきてやっとのことで修理をした。
 
 子ども達が朝目覚めて学校に行くところから、夜寝るところまでずっーと密着取材をして下さると言うことなので、とにかく家中をきれいにしなければならなくなった。(といってもあんまりきれい過ぎるとウソになってしまうので、適当に残しておくことに。)布団も干して、冬用のものホットカーペットも出してきた。壊れたガスストーブも一年ぶりで外に出した。
 
 それからよくよく考えると、歯磨きの習慣もまだしっかり出来ていない。顔なんて洗わないで学校に行ってしまう子だっている。パジャマになんて着替えることもなく倒れ伏して眠ってしまう。

 もう本当のところ何年もの間、本当はこうしなくちゃいけないんだって、ずっーと悶々としながら出来ないでいたことが、今回テレビ局の人が来て下さったことによってすべて実現した。数日前からちゃんと歯磨きをするようになった。パジャマにも着替えることにした。食事はみんなで食べることにした。

 みんな当たり前のことなのに、こんな当たり前のことが出来なかった。今回のテレビ局の方々の訪問は、私たちの家族にとって最も基本的な生活習慣を変える本当に大きなプレゼントだった。