木原 純子
6月30日(水)
 
ありの行列
 自分の体ほどある大きなごみ袋を、「よいしょ、よいしょ」と抱えて、一人またひとりと子どもたちが、近くのゴミステーションまでゴミを出しに行く。ごみ出しをしょっちゅう忘れてしまう上に、大掃除なんかをした時には20〜30 袋もごみが出てしまう時がある。

その光景は、丁度ありが行列を作って大きな食べ物を運んでいくのとそっくり

ゴミだし、一袋50円。という約束で、今高校生の長女が、小学校の頃はみんなはりきってゴミ出しをやっていた。今では、50円というのにあまり魅力を感じないのか、そんな時は勉強が忙しいらしく、誰ものってこない。

今日も「誰かごみ捨て手伝って〜!」と叫んだら、「ハ〜イ!」と元気良く名乗り出てくれたのは、5歳の四女と3歳の四男だけだった。「う〜ん、ごみを持ったらひっくり返りそうだなぁ」「かえって、いない方が良いかも…。」

まぁ、でもせっかくの気持ちを無駄にしてはと手伝ってもらった。少しでも早く出してしまいたいと、つい急ぎ足になる私に、うわぁーんと泣きながら、大きなごみ袋を抱えてついてくる。ひきずりながら、必死になって。

「ホントにここまで持って来てくれたんだ!」と感動して来た道を見ると、ゴミ袋が破れて生ごみが飛び出しそうになっていた。