木原 純子
8月16日(月)

そのぎの海でバーベキュ-
 長崎に東そのぎというところがあって、きれいな海がある。 長崎は四方八方海で囲
まれているから、いろんな海の表情があるけれど、私たち夫婦にとって、このそのぎ
の海は心が慰められる格別な場所だ。特に夕日が沈む頃は水面がきらきらと輝いて、
本当にこころが洗われる思いがする。内海なので、いつも波は穏やか。最近は河口の
せいか、水質が随分悪くなって海水浴場でなくなってしまったのだが、そのおかげで
ほとんどひとがいないのがありがたい。

 この海で、お金のかからないバーベキューのやり方を見つけた。バーベキューという
と何千円もするバーベキューセットが必要だろうと思ったのだが、そんなものはもう
ずいぶん昔にどこかへ無くしてしまった。それで、とにかく100円均一で売っている、
網1枚と火ばさみとすみ(最近はすみも100円均一で売っている。)
に軍手をもって出かけることにした。 鉄板と言うのがなかなか手に入らないのだが、
これも電子レンジについているオーブン用の鉄板で代用できる。これにもやしを山盛
り、キャベツやかぼちゃなどの野菜に予算に応じてお肉を加えて持っていく。お茶は
水筒にたっぷり必要。バーベキューはのどが渇くのだ。おにぎりもにぎっていく。油
も忘れないで。

 そして、海岸の石のくぼみで網が仕掛けられるようなところを探す。とにかく「ある
もの」で、まかなうのだ。幸いそのぎには、松の木があって、枯れた松の葉をどっさ
りかけると勢い良く燃えてくれる。と言うことを、おじいちゃんが発見してくれた。
炭がなくなってしまったときは、とにかくその辺りにある木を燃やして使った。

 夕日の沈む時間をあらかじめ調べておいて、そのころ丁度食べ終われるように行くと、
絶景の景色の中での夕食となる。家で食べてもこのくらいのお金はかかるのだから、
長〜い、夏休み、これはほんとにおすすめです。そのぎの海でなくても、最寄りの海
や山や川でもいいですね。でも、風の強いときは気をつけて下さい。火の風下には絶
対ものを置かないように。小さな子供たちがやけどをしないように。
おなかいっぱい食べた後は、丁度あたりも真っ暗。残り火で花火ができました。