2月2日(水)
木原 純子
初雪
長崎に、初雪がふった。しかも、横なぐりの猛ふぶき。長崎は坂の町。本原の交差点
からフランシスコ病院に登る主要幹線道路も容赦なく通行禁止となっていた。「うわぁ
、この上に住んでいるたくさんの人たちはどうやって家に帰るんだろう?」
 長崎って、雪になったら一貫の終わり?!   とにかく、雪になれていない。雪の恐さ
を知らない。凍結している道路を、しかも坂道であっても平気で40km〜50km
のスピードで車が走っている。チェーンを巻いているのは公共のバスぐらいで、スパ
イクをはいている車はまずないだろう。私の田舎は岐阜県なのだが、同じような時、
道路には粉雪のような凍結剤がすみやかに蒔かれ、その上チェーンを巻いて、尚20km
〜30kmでみんなのろのろと走っていた。急ブレーキを踏んだ時が恐い。タイヤが滑っ
て回転し、玉突き衝突を起こしてしまうからだ。
私も5枚、6枚と着込んで、寒くなければ何でもいいと言う雪だるまのような格好で、
保育園に迎えに行った。子どもたちは、とってもうれしそう。「きゃっきゃっ、きゃっ
きゃっ」と大はしゃぎ。「ねぇ、雪って好き?」
と聞くと、「うん、大〜好き!!」「お母さんねぇ、寒いからいやだなぁ」と言うと、
「じゃあ、夏に雪がふればいいのにねぇ…。」と、4女があどけない顔でそう言った。