2007年
6月9日

小遣い孤児院に送って

  中総体、テニスに明け暮れる三男坊は、残念ながら、
まだ中2で、選手には選ばれなかった。
ところが、突然、嬉しいことを言い出した。
毎日、学校で朝10分間読書と言うのがある。
そこで、私が書いた「礎の石」という孤児院の本を読んだらしい。ザンビアやカンボジア、フィリピンなど、いろんな国の子どもたちの様子を書いた本だ。
その本を読んだ三男が言う。
「僕の小遣い、いくら貯まっている」
小さい頃から貯めてきた小遣いは「二万円ぐらいかな」と私が答えると
「6千円は欲しいものがあるから、今度出してちょうだい。残りは、孤児院に送って」
「残り全部送っていいの」「うん。本読んだら、孤児院に送りたくなった・・・」
とてもいい笑顔で三男が答えた。
本を書いて良かった。
とても嬉しくて、私まで笑顔になった。
与えることは、こんなに嬉しい心を生み出すんだな・・・。