2007.6.14

お母さんの膝の上

 

家庭礼拝をしている時、一番下の子がお母さんの膝の上にちょこんと座って、お父さんである私のお話しを聞いていた。
お父さんのお話はちょっと難しかったかもしれないが、お母さんの膝の上は格別のようで、実に満足した嬉しそうな顔をして聞いている。
こんなふうに上の子達にも余裕をもって接していたら・・・などとすぐ思ってしまうけれど、上の子達も末っ子は可愛がっている。時々かわいがり過ぎて泣かせてしまうようだが・・・。

上の子ども達は、ほとんど年子だった。
それでゆっくりと何年もお母さんの膝をひとりじめする事は出来なかった。
それは小さな子供にとっては、とても辛いことだったんだと、今ごろになってわかる。

私は末っ子だった。
妻は一人っ子だった。
私も妻も両親の愛を十分に受けた。
お母さんの膝の上で。

私たちの子ども達は8人。次々に生まれた。
ゆっくりと膝を味わったのは、三男と四男ぐらいだろう。
心が痛むけれど、どうする事も出来なかった。
申し訳なかった。
この子たちが母親の膝の上でもなく、父親の腕の中でもなく、神様の大きな大きな愛の御手の中でしっかりとゆっくりといつくしみ深い神の愛を受けて健やかに育ってほしい。
そう願いながら、妻と共に祈りつつ今晩は眠ろう。