ああ、あなたの信仰はりっぱです。その願いどおりになるように。

 

メッセンジャー イザヤ木原真牧師

                                                          創世記152128

 

聖書の中でイエス様に信仰をほめられた人が二人います。一人がローマの百人隊長、もう一人がこのカナン人の女です。この女は異邦人でした。カナン人は偶像崇拝の罪に汚れていました。

「あわれんで下さい。」と女はイエス様に叫び声を上げます。娘が悪霊につかれていたからです。しかし、イエス様は沈黙され、何も彼女にはお答えになりませんでした。弟子達も「あの女を帰してやってください。叫びながらあとについて来るのです。」と言って彼女を拒絶しました。さらには「わたしは、イスラエルの家の滅びた羊以外のところには遣わされていません。」と言われ、イエス様もすぐには答えられませんでした。願いが本物であるかをみるために、すぐには答えられなかったのです。

しかし、カナン人の女はあきらめないで願い続けました。どうしてもイエス様にいやしてほしかったのです。「主よ。私をお助けください。」と女が言ったように、娘の問題は女にとって、自分の問題だったのです。これ以上自分の娘が苦しむのを見ていられなかったのです。女は本当に娘を愛していたのです。だから、しつこく、あきらめず求めたのです。

しかし、イエス様は女にこう言われます。「子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」ユダヤ人のパンをとって異邦人にあげるのはよくないというこの言葉は、正しい意味でした。異邦人のこの女には祝福をうけるに相応しくないのです。しかし、女は「そのとおりです。」と謙遜になってイエス様の言葉を受け止めて、そんな私にもパンくずを与えてくださいとさらに求めました。イエス・キリストは相応しくない異邦人の私にも目をとめて、必ずいやしてくださると信じていたのです。

そんな彼女をみて、イエス様は「ああ、あなたの信仰はりっぱです。その願いどおりになるように。」と言われました。その娘はいやされたのです。

カナン人の女は求め続けました。相応しくないと言われても娘への愛と、キリストへの信仰がそうさせたのです。

イエス様は時にすぐには答えられない事があります。しかし、それでも求め続けるかどうか、ほんとうに願い続けるかどうかなのです。その時、うけるに相応しくない者にも、イエス様は祝福を与え、奇跡を与えてくださるのです。

 (文責 関みどり)

 

 

主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会
2007年10月14日 第2礼拝メッセージより