『神様の言葉、夢、幻は必ず成就する』

聖書箇所:創世記50章15節〜26節                        メッセンジャー:イザヤ木原真牧師

 ヨセフは兄たちにねたまれ売られエジプトに連れて行かれました。ヨセフはエジプト王の部下に買われ奴隷として仕えました。そこでヨセフは冤罪をこうむりました。その結果、監獄に入れられました。ヨセフが奴隷、囚人であった時も神様が共におられたので祝福されました。ある時エジプト王の献酌官長と調理官長がヨセフと同じ監獄に入れられました。2人がそれぞれ見た夢をヨセフが解き明かしました。献酌官長は元の地位に戻ることができ、調理官長は木につるされて殺されてしまうという解き明かしです。実際、夢の解き明かしの通りになります。献酌官長が元の地位に戻ったら自分のことを思い出すようにとヨセフは念を押してお願いしました。しかし献酌官長はヨセフのことを忘れてしまいました。ここに明らかに神様の手があったことがわかります。その2年後エジプト王が夢を見ます。誰も夢を解き明かすことができない時に献酌官長はヨセフのことを思い出します。王が神様を求めている最善の時に思い出しました。ヨセフは王の元に行き夢を解き明かします。まずエジプト全土に7年間の豊作が訪れその後7年間のききんが起こると解き明かしました。そして王の次に権威ある者として任命されます。ヨセフは豊作の7年間に食糧を蓄えききんに備えました。その後ききんが起こりました。ききんは全世界を襲いました。そのためヨセフの兄弟たちが食糧を求めてイスラエルからやってきました。いろいろなことがありました。結果ヨセフはききんがあと5年間続くのでエジプトのゴシェンの地に家族全員を呼びます。こうしてヨセフが彼らを養います。エジプトに来て17年後にヨセフの父ヤコブは亡くなりました。ヨセフもついに亡くなる時が来ました。今日はそこから学んでいきたいと思います。

ヤコブが亡くなった時、兄弟たちはヨセフが自分たちに仕返しをするかもしれないと恐れました(15節)。そして、ヨセフに赦してもらおうと必死に謝ります。ヨセフは彼らの言葉を聞いて泣きます(17節)。これは文脈を見る限り兄たちがヨセフに計った悪を覚え苦しんでいるのを見て心を痛めたのだと思われます。ヨセフに悪巧みをした兄弟たちはそれを覚え苦しんでいましたが、ヨセフは兄弟たちのことを完全に赦していました。

@    神様の言葉、夢、幻は必ず成就する(18節)

以前、束(兄弟たち)が1つの束(ヨセフ)のまわりに来ておじぎするという夢をヨセフは見ました。

その夢がついに成就しました。もちろん、兄弟たちが食糧を求めてエジプトにやって来たときにヨセフにおじぎしました。しかし、その時はヨセフだとは知らず、エジプトの権威ある人だと思っておじぎしました。ですが、18節でははっきりヨセフだとわかっておじぎしたのです。逆転の勝利が起きました。

神様が語られた言葉、夢、幻は神様の真実にかけて必ず成就するのです。ヨセフが神様の夢の成就を受けるにふさわしい者となるように訓練された後に成就しました。

Aどのような困難・災いも益となる(20節)

ヨセフは人生で計られた全ての悪が益になることを体験し信じていました(20節)。事実、彼の人生に起こった全ての悪は完全に益になりました。ヨセフが災いにあったことは結果としてイスラエル民族を救うことになりました。どうしようもない困難・災いが起きても、新約時代である現代はイエス様の十字架があるので大丈夫です。罪は悔い改め、困難・災いは感謝していけば神様が全てを益としてくださるのです。

B神様が語られることこそ確かなものである(24節〜26節)

  出エジプトして約束の地に神様が連れていってくださるとヨセフは信じていたので亡くなった後ミイラにしてもらいました。実際ヨセフが信じていた通りになります。まだ見ていないことを彼は確信を持って信じていました。全てをご存知の真の神様を信じるクリスチャンが神様に聞く時、神様がいろいろなことを教えてくださいます。将来のことも正確に知ることができます。どのように最悪なことがあっても必ず益になると確信を持って言うことができます。この希望を人々に語っていきましょう。         

 (文責 久保田望)

 主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会

2008年2月3日 主日第二礼拝メッセージより