『絶体絶命からの大逆転』

聖書箇所:出エジプト記14章13〜14節                 メッセンジャー:イザヤ木原真牧師

イスラエルの民が出エジプトする前、神様はエジプトに10個の災いを下しました。その原因はパロ(エジプトの王)にあります。非常に頑ななパロはイスラエルの民がエジプトを去る許可をモーセとアロンが求める度に拒否しました。その結果、神様はエジプトに災いを下すことになりました。まず、エジプト全土を襲った9つの災いを見ていきます。次の順番で災害が下されます。

四角形吹き出し: ※ @、C、Fはパロが水辺にいる時モーセがパロに頼みにいった後に、A、D、Gはモーセがパロに直接頼みにいった後に、B、E、Hは宣告無しに起こった災いです。

Cあぶが大量発生する

D家畜が病気になり大量死する

E人間と獣に腫物ができる

 
     テキスト ボックス: モーセの杖テキスト ボックス: モーセの手

このように9つの災いが下された後、神様は10個目の災いを下されます。エジプト人から家畜に至るまでの全ての初子が死ぬという災いです。初子が打たれた時エジプト中が泣き叫びます。イスラエルの民はエジプトにいたにもかかわらず神様の完全な守りがあったので全ての災いから完全に守られました。10個目の災いの後、パロはようやくイスラエルの民を去らせました。今回は出エジプトする場面から学んでいきたいと思います。

 モーセは荒野で40年間羊飼いの経験があったので荒野の専門家でした。そのため安全に短時間で出エジプトできる道を知っていました。しかし神様は全く逆の道に行くように示しました。それは誰が見ても迷っていると思える道でした。神様がこのような道にイスラエルの民を導いたのには大きなご計画がありました。迷っているように見せかけてエジプト人がイスラエルの民の後を追うにように仕向けたのでした。

イスラエルの民は神様が10個の奇跡(イスラエルの民にとって)を見せてくださったので最後まで神様の奇跡的なみ業により速やかに出エジプトできると思っていたはずです。そのような思いを抱く中、人間的に見たら理解できないことを語られました。しかし、モーセとイスラエルの民は従いました。神様が導く道に行くと目の前には海(紅海)がありました。

一方、神様のご計画通りイスラエルの民が迷っていると思ってパロがエジプトの強力な軍隊を率いてモーセたちを追いかけてきました。そして追いつきました。目の前には海、後ろにはエジプト軍。モーセたちはまさに絶体絶命の状況に置かれました。初めイスラエルの民は神様に叫びました。そこまではよかったのですが、次はモーセに向かってつぶやきだしました。モーセはというと、彼はつぶやくことなく神様の語られることを聞きました。神様は「杖を上げて海に向かって手を差し伸ばしなさい。」と語られました。人間的に見たら愚かと思えること、理解できないことですがモーセは従いました。神様が語られることに従った、ここにポイントがあります。

 私たちの人生でも神様に従った結果、絶体絶命の状態に置かれることがしばしばあります。その時つぶやくことなく、感謝と賛美を捧げ神様が語られることに従ってください。

 モーセが従った結果、東風が吹いて来て海が割れ、かわいた地をイスラエルの民が渡りました。イスラエルの民が渡りきった時、「杖を再び海の上に差し伸べるように」と神様はモーセに語りました。モーセが従った時、海は元の状態に戻りました。エジプト軍は海に飲み込まれて全滅しました。しかし、数百万というイスラエルの民は誰1人死傷しませんでした。もちろん家畜も無事でした。圧倒的な勝利を体験しました。神様は私たち一人一人が出エジプトのような大勝利を体験することを願っておられます

(文責 久保田望)   

主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会

2008年2月17日 主日第二礼拝メッセージより