『100倍の実を結ぶ』

聖書箇所:ルカの福音書8章4節〜15節                     メッセンジャー:イザヤ木原真牧師

この聖書箇所には4つの畑がでてきます。畑に種がまかれます。畑は人間の心の状況を、種は神様の言葉を意味します。3つの畑は実を結びませんが、1つの畑は100倍もの実を結びます。つまり、ある人は神様の言葉の成就を見ることができず、ある人は神様の言葉の成就を豊かに見たことを意味します。

神様の言葉はすぐに成就する場合とある期間が経過して成就する場合があります。神様の言葉の成就を待ち望む中でその成就を妨げる3つの状況が許されます。メッセージ箇所の3つの畑の例え(人間の心の状況)から学んでいきたいと思います。

@    サタンの縛りを断ち切る

神様の言葉が語られてもそれを受け取れない人がいます。その場合、霊的な束縛が関係している可能性があります。霊的な問題は人間の力で解決することはできませんので、霊的な対処=祈りをする必要があります。教会の祈りは強力ですので教会で共に祈ることも良いですし、導かれるなら断食をもっての祈りもよいでしょう。またクリスチャンになる前に行った偶像礼拝は熱心に悔い改め、教会の立てられた権威である牧師にしっかりと断ち切りのお祈りをしていただく必要があります。イエス様を信じているならサタンを怖がる必要はありません。なぜなら、イエス様はサタンに圧倒的に勝利しているからです。しかしサタンは悪質なのでサタンと関ったことを神様の御前に悔い改めてしっかりと断ち切りのお祈りをしないとその人の内にいつまでも居座ります。神様の言葉を受け取る上で偶像崇拝の悔い改めと断ち切り、そして、霊的な束縛からの解放を祈ることは重要な意味合いがあります。

A試練を正しく通過することは生きた信仰を培う

 田植えの季節になると水田に苗を植えます。その後、しばらく雨が降らない時期があります。すると、苗はなえてしまいます。雨が降らないため土地は乾燥し苗はますますなえて死んだような状態になります。しかしある時を境に勢いよく雨が降り始めます。すると苗は一気に水分を吸ってあっという間に伸び出します。雨が降らない時期、苗は死んだようになえてしまいますが、実はその時も苗は懸命に生きているのです。地面が乾ききった結果、根が水を求めて、地中に広く深く根を張ります。そうして苗が生きる上でのしっかりとした土台ができるのです。

人間は試練を通してこの苗のように弱くされくだかれることがあります。しかし、表面上は死んだような状況でも、その試練を正しく受け止め与えられた神様の言葉に立ち続けるなら生きた信仰が着実に培われていくのです。試練を通して受けた神様の恵みと真実は宝となります。信仰の支えとなります。試練が許されても神様の恵みによって神様の言葉に立ち、その成就を待ち望みましょう。

B祝福と成功の中で神様を見失わないように注意する

  神様にあってこの世で様々な祝福を受け成功することはすばらしいことです。神様は私たちにそれをなしてくださいます。しかしこの世での祝福と成功が神様から私たちを引き離す誘惑となってしまうことがあります。祝福と成功の中で神様を見失わないために、またそれらを追い求める中で神様を見失わないために神様はあえて困難を許されることがあります。それは恵みです。なぜなら、困難の中で私たちは真剣に神様を求めるようになるからです。

私たちは弱い人間ですので祝福と成功の中で神様を見失わないように注意しなくてはなりません。祝福と成功の中でも恵みによって神様に目を向け、神様の言葉に目を向け、神様の言葉の成就を見ていきたいと思います。

 

神様の言葉の成就を見る人は、へりくだった心で信仰を持って神様の言葉を受け取る人です。そして受けた神様の言葉が成就する時までその言葉を握り信仰に立ち続ける人です。神様の言葉に立ち、共に100倍の実を結んでいきましょう。

(文責 久保田望)

  主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会

2008年8月3日 主日第二礼拝メッセージより