『からし種の信仰を用いる』

聖書箇所：マタイの福音書17章19節、20節　　　　　　　　　　　　　　　　　メッセンジャー：イザヤ木原真牧師

主の十字架の新年は11月です。今年の御言葉として群に与えられた第�Tヨハネの手紙5章4節では、イエス様の十字架のあがないを信じるクリスチャンは信仰を通して世に勝利すると明言しています。家庭、職場、学校など世で起こる様々な問題に勝利するカギである信仰について、今回の聖書箇所から共に学んでいきたいと思います。

　　　マタイの福音書17章14節〜20節を見ていきます。息子が病気の人がいました。その人がイエス様の弟子たちのところに息子を連れて行き、直すようにお願いします。しかし、弟子たちは直すことができませんでした。そして、その人は息子をイエス様のところに連れてきました。イエス様の元に来ると、イエス様がその子を縛っていた悪霊を追い出しその子は直りました。弟子たちは、どうして自分たちには悪霊を追い出すことができなかったのかイエス様に聞きました。すると、イエス様はこう言われました。

「あなたがたの信仰が薄いからです。まことに、あなたがたに告げます。もし、からし種ほどの信仰があったら、この山に、『ここからあそこに移れ』と言えば移るのです。どんなことでも、あなたがたにできないことはありません。」

からし種は種の中で最も小さいものです。からし種の信仰とは一番弱く、小さい信仰のことです。

からし種の信仰はイエス様の十字架のあがないを信じる全てのクリスチャンの内にあります。イエス様は私たちの罪、病、問題など全てを引き受けて十字架にかかってくださり、死んでよみがえられました。死にでさえも打ち勝たれました。この神様に不可能はありません。

　　　生きていると様々な困難が許されます。私たち人間には限界がありますので、どうしようもできない時があります。それは恵みの時です。なぜなら、人間は弱いため追い詰められないとなかなか信仰を用いませんが、追い詰められる時、私たちは神様の元に行く準備ができるからです。その時、イエス様が解決してくださると信じ、信仰を用いるのです。この聖書箇所では告白の信仰のことをいっていますが、信仰は告白以外にも、悔い改めの祈り、感謝の祈り、求めの祈りもあります。

　　　信仰はクリスチャンに与えられた特権です。恵みによって信仰をもっと用いていく必要があります。

　　　神様が解決してくださる、なしてくださると信じきって信仰の対応がなせたらそれは、神様のすばらしい恵みです。ですが、目の前に許される問題や困難があまりに大きすぎて信じきれない時があります。感情がある人間ですから気持ちがついていかない時があります。ですが、信じきれなくても、イエス様が与えてくださったからし種の信仰は確かに十字架のあがないを信じる一人一人にありますから、それを用いるのです。口先だけの感謝しかできなくても、心から信じきって神様が与えてくださった約束の言葉を告白することができなくても、あわれみ深い神様はそのこと自体を信仰の行為とみなしてくださるのです。感謝し続けるなら、約束の言葉を告白し続けるなら感情もともなうように全能の神様がなしてくださいます。そして、神様の時がやってくると確かに不可能の山は動くのです。

　　　神様は偉大な方です。不可能のない方です。私たちがどんなに欠けだらけでも、力がなくてもからし種の信仰を用いるなら神様が働いてくださるのです。神様が事をなしてくださるのです。山は動かないものの代表です。ですが、信仰を用いるなら絶対に不可能と思える山さえも、神様は可能にしてくださるのです。解決してくださるのです。今年、群に与えられた第�Tヨハネの手紙5章4節の御言葉の真実を豊かに体験するために、からし種の信仰を共に用いていきたいと思います。

（文責　久保田望）

主の十字架クリスチャンセンター　神のしもべ長崎教会

2008年11月23日　主日第二礼拝メッセージより