『神のことばは時が来たら必ず実現する』
説教箇所 ルカの福音書1章5〜25節 メッセンジャー イザヤ木原真牧師
・ザカリヤとエリサベツ
彼らは主の御前に正しく、落ち度無く歩んでいました。しかし、旧約の時代において、子どもは神様の祝福を意味しますが、妻エリサベツは不妊で、彼らには子どもがありませんでした。しかも、彼らは二人とも年をとっていました。
そんなある時に、祭司であるザカリヤは神殿にはいって香をたくことになりました。これは祭司職の習慣による、くじで決められていたので、生涯のうちに一度も出来ない祭司もいましたが、それにザカリヤが選ばれたのです。彼は神殿にはいり、香をたきました。
・与えられた神のことば
彼が神殿で香をたいていると、主の使いが現れました。これを見たザカリヤは恐れと不安を覚えましたが、その御使いは彼にこう言いました。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。」(13節)御使いは彼らに「子を与える」と告げましたが、これはザカリヤにとっては、信じられないことでした。妻は不妊であり、ふたりとも年をとってしまっているからです。御使いに対して彼はこう答えました。「私は何によってそれを知ることができましょうか。私ももう年寄りですし、妻も年をとっております。」(18節)彼は与えられた神のことばを信じることは出来なかったのです。
しかし、そのザカリヤに対して御使いはこう言いました。「ですから、見なさい。これらのことが起こる日までは、あなたは、おしになって、ものが言えなくなります。私のことばを信じなかったからです。私のことばは、その時が来れば実現します。」(20節)御使いは、信じられなかったザカリヤに「信じなかったからダメだ。」とは言いませんでした。御使いいは彼に「神のことば時が来れば実現する。」と言ったのです。
神殿からようやく彼は出てきましたが、彼は何も話すことが出来ませんでした。御使いが「このことが起こる日までは」と言って、彼の口を閉ざし、何も喋れないようにしたのです。
・神のことばの成就
神殿での祭司の務めを終えた彼は自分の家に帰りました。そして妻エリサベツはみごもりました。神が御使いを通して与えられた神のことばが、まさに成就したのです。そして月が満ちて、彼女は男の子を産みました。人々はこの子に「ザカリヤ」という名をつけようとしました。しかし、エリサベツは「ヨハネという名にしなければならない。」と言いました。「人々は親族の中にそのような名前は無い。」と言いました。親や親族の名をつけることが習慣だったのです。彼らはザカリヤを呼び、子の名前を聞きました。ザカリヤは書き板に「ヨハネ」と書きました。すると彼の閉ざされていた口が解け、話すことが出来るようになりました。
わたし達が神様に向かって聞き、祈り求めるのならば、神様はわたし達に語ってくださいます。その答えが、時にはわたし達には信じられないような答えである時もあります。しかし、そのことばは実現します。わたし達がどうであるかは問題ではありません。神が語られたからです。
神のことばを受けて歩みましょう。神のことばは神のときに必ず成就します。
(文責 松本俊也)
主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会
2010年12月5日 主日第2礼拝メッセージより