『主にしっかりと目を向ける』
聖書箇所 ルカの福音書10章38〜42節 メッセンジャー イザヤ木原真牧師
ルカの福音書10章18節にはマルタとマリア2人の姉妹の話が書かれています。18節に「さて、彼らが旅を続けているうち、イエスがある村にはいられると、マルタという女が喜んで家にお迎えした。彼女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、みことばに聞き入っていた。」と書いてあります。マルタさんはイエス様の事を思い、精いっぱいのおもてなしの準備をしていました。彼女は心からイエス様に一番良い事をと思い、イエス様の事を考えおもてなしをするため、働いておりました。、しかし、おもてなしの為に何もせずに、イエス様の話に座り込んで聞き入っていた妹のマリアに腹を立ててしまいました。しかしこの姉妹の行動には決定的な違いがあります。
妹のマリアは顔をしっかり向けイエス様の話に聞き入っていた。という点です。イエス様に心を向け、主の足もとにすわって と書かれているので腰をおろして心をそこに置き、イエス様の話を聞き込む体勢をとっていたことがわかります。イエス様に心と体を集中させていたのです。
それに対してマルタはイエス様の事をと思ってですが、おもてなしの準備をしながら、つまり何かをしながらイエス様の話を聞いていたのです。彼女は自分で考え、こうしたらイエス様は喜んでくださると思い行動していたのです。実は私達の日々の行動も、マルタとマリア2人の姉妹の行動の様に2つに分かれがちなのです。
マルタのように自分で考え、イエス様ならこの行動は喜んでくださると思って動き、そして、「神様、祝福してください。」と思い行動するのと、マリアのようにしっかりイエス様の前に座り込んでイエス様に集中して声に耳を傾け、心をそこに置き時間をかけてイエス様の語る事に聞き入るかです。
マリアはイエス様の話を聞いてから行動しました。。それに対してマルタの行為は、自分自身で判断して行動したことです。この2つの行為は実は決定的に違うのです。
神様に祈り、そして神様に聞き従って動く事。これが大切なのです。神様の計画の中に私が入ってる…。 神様を中心においた考え方です。この歩みに生きる事が非常に大事なのです。
それに対し、自分の計画、自分の人生基盤で物事を考えて、神様どうかこの歩みを祝福してくださいと思い動く…。これは自分が中心になっているのです。
イエス様はマルタの事も当然愛しておられました。ただその時マルタは何もしないマリアに対して腹をたて、イエス様にも感情をあらわにした彼女に対して「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。
しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」と言われたのです。
私達もイエス様が言われた様に、時間をかけて神様の考えておられる事にしっかりと心を据えて耳を傾けて、神様の計画の中に歩んで生きましょう。
(文責 野見山光一)
主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長教会
2011年11月20日 主日第2礼拝メッセージより