『心を定めて神様に聞く』

　　　　　　　　　　 　　　　説教箇所　ルカの福音書　10章38〜40節　メッセンジャー　イザヤ木原真牧師

・人を見ると比べてしまう

　マルタとマリヤという姉妹がいました。彼女たちは大喜びでイエス様をお迎えしました。姉のマルタは嬉しくて、一生懸命におもてなしをしていました。ところが妹のマリヤは、主の足もとにすわって、みことばに聞き入っていました。その姿を見たマルタはイエス様に言いました。「主よ。妹が私だけにおもてなしをさせているのを、なんともお思いにならないのでしょうか。私の手伝いをするように、妹におっしゃってください。」（40節）マルタは喜んでやっていましたが、マリヤを見てしまったばっかりに。イラついてしまったのです。人を見始めると「自分ばかり損している」と「自分ばかり」と出てしまうのです。

・イエス様のことばを聞くという選択肢

　イエス様は。「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」（41・42節）と答えます。マルタのことは否定せずに、でも重要なことを教えられました。大切なことはたった一つ。それはイエス様のことばに耳を傾けることなのです。

　マリヤは座って聞き入っていました。他のことを考えながらではなく、話しを聞くことに心が定まっていたのです。また、「聞き入っていた」ということは「話の中に入り込んでいた」ということです。それほど、イエス様の話に心を向け、心を定めて聞いていたのです。主に心を定めて聞くことが大切です。

・時間をかけて聞く

　心を定めて聞き入るには、時間がかかります。現代はスピーディー、インスタントが好まれる時代ですが、せっかちになってはいけません。先回りをして相手を突き詰めて話すと、相手は話すことができません。特に相手が、傷んでいる場合はなおさらです。しかし、忍耐強く待っていると、心を開くことが出来る人はたくさんいるのです。

　本当に相手の言っていることを理解したいと思ったら、時間をかけなくてはいけません。イエス様の前に座って、時間をかけて聞くのです。そうすると、神さまのことが知識としてだけではなく、心の中に深く入り、本当の意味がわかってきます。私たちの人生を作り替えてくださるのです。

・聖書のことばを通してことばを受ける

　御ことばを通して語られるには、二つの方法があります。ひとつは聖書を読んでいると、ことば飛び込んでくることがあります。（慎重に吟味する必要がある）もうひとつは、普遍的な真理（いつでも、どこでも適用できることば）です。例えば、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について感謝しなさい」ということばはそれです。特別に語られなくても、聖書は神のことばであり、真理であるので、そのことばを受け取って、日々歩めば良いのです。

　神様のことばは私たちの人生を祝福します。神様のことばを聞くかどうかは、クリスチャン生活の大きなポイントです。どうしてよいか分からないとき、私たちを導いてくださいます。神様のことばに聞いていきましょう。

(文責　石田雅則)

主の十字架クリスチャンセンター　神のしもべ長崎教会
2012年11月18日　主日第2礼拝メッセージ