『喜びなさい』       

              聖書箇所 ピリピ人への手紙 112節 メッセンジャー イザヤ木原真 

 

ピリピ人への手紙は、パウロが獄中からピリピにある教会へ宛てて書いた手紙です。

この書簡は「喜びの書簡」と言われています。

 

○あいさつ 1〜2章

通常手紙には「使徒であるパウロ」と言うように自分の立場を入れて書きますが、この手紙には「キリスト・イエスのしもべであるパウロとテモテから…」と書いてあり、パウロは自分の立場や地位ではなく、キリスト・イエスのしもべ…つまり、「キリスト・イエスの奴隷」と書いています。

自分の思いや計画ではなく、全てを神様に捧げて生きていることが解ります。

パウロは本当にキリストのしもべであることを喜んでいました。

ピリピ教会は、パウロとテモテが建て上げた教会ですが、「パウロとテモテから…」と書いている事で、パウロの思いやり・やさしさが感じられ、又ピリピの教会の人々との強い信頼関係と信仰の深さが解ります。

 

○喜びなさい

パウロは獄中にいながら、心から「喜びなさい」と言っています。

パウロは、家柄・学歴・社会立場・地位など、全てにおいて最高のものを持っていました。

しかし、イエス・キリストと出会い、その愛を知った時、今までの人生に「むなしさ」を覚え、今までの全てを「ちりあくた…」と言いました。それほどに「キリスト・イエスを知ることの素晴らしさ」を知ったのです。たとえ今どのような状況であろうと「イエス様は最善しかなさらない…、全てこの方に任せたら大丈夫」という信仰があり、「祈り」の力を誰よりも知っていたのです。

 

○神様の平安

クリスチャンは弱さを認めた最も勇気ある強い人間なのです。

本来受ける価値のない者が受けるものを「恵み」と言います。

神様から一方的に受ける恵みによって、神様からの平安が与えられます。

私達は、それぞれ十字架がありますが、十字架ゆえにクリスチャンは恵みを受けることができるのです。

パウロとピリピの人々、そして、私たちをつなぎ合わせているものは「教会」です。そして、その中心はイエス・キリストです。

御言葉には神の愛が、平安が満ちており、あなたを祝福してくださるのです。

このイエス・キリストをあなたが信じるならば、あなたを必ず正しい道へ導いてくださいます。

ぜひこの方を信頼し、いつも喜びの声をあげながら、ともに信仰の歩みを成してまいりましょう。

シャローム 神の恵みと平安が、あなたがたの上に、豊かにありますように…

 

 

(文責 山本 美津子)

 

主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長教会

2013年11月24日 主日第2礼拝メッセージより