『それぞれの召命』
聖書箇所 ルカの福音書5章1〜11・27〜28節 メッセンジャー イザヤ木原真牧師
イエス様は、群衆に神のことばを語っておられました。
1節にあるように、イエス様は群衆が話を聞こうと押し迫る中、ゲネサレ湖(=ガリラヤ湖)の岸べに立っておられました。
そして丁度小舟が二そうあり、その一つのシモンの持ち舟にイエス様が乗られ、陸から少し漕ぎ出すように頼まれ、そしてイエス様がすわって話をされたのです。
4節には、イエス様の話が終わった時、シモンに「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい。」と言われたと書かれています。
ペテロは、ガリラヤ湖の漁師のプロで、一晩中網をおろして漁をし、何とかしてとろうと夜通し働きましたが、しかしこれ以上やってもとれないと思い、帰って来て網を洗っていました。
しかしその時に、イエス様が「もう一度、本気で漁に行きなさい。」と言われたのです。
ペテロは驚いたと思いますが、彼は行きました。
それは、イエス様の話を聞いて、イエス様に力と権威があると分かったからです。
私たちも、一つもとれない、どうしようもない所を通ることがありますが、そのような時に、人は初めて神のことばに従おうとすることができるゆえに、それは凄い恵みの時です。
そしてペテロは、ことばどおりにしました。これが鍵です。
「そして、そのとおりにすると、たくさんの魚がはいり、網は破れそうになった。」とあります。
たくさんの魚がとれ、しかも自分の舟だけではあげられず、仲間の舟も沈みそうになったのです。
神のことばに従うと、あなたが祝福されるだけではなく、他の人にまで祝福が及んでいきます。
8節に、これを見たシモン・ペテロはイエスの足もとにひれ伏して「主よ。私のような者から離れてください。私は、罪深い人間ですから。」と言ったとあります。
神のわざを体験し感動したと共に、とても威厳があられ近づけないほどの恐れ多さを感じました。
その時に「こわがらなくてもよい。これから後、あなたは人間をとるようになるのです。」(10節)と言われたのです。
自分の罪、弱さを知った時、神様があなたを呼んで下さり、あなたを召して下さるのです。
ペテロはその後、何もかも捨てて、イエスに従います。
ぜひイエス様の素晴らしさを体験してほしいと思います。
また27-28節では、レビ(=マタイ)という収税人のことが書かれています。
イエス様が、「わたしについて来なさい。」と言われました。
この収税人であったマタイは、いつも馬鹿にされ、自分でも仕事に誇りを持っていませんでした。
そこにイエス様が、マタイを見て「ついてきなさい」と言われたのです。
初めて、自分を一人の人格として見てくれる方に出会い、マタイも、何もかも捨て従いました。
「ついてきなさい」とは「あなたが必要だから、ついてきなさい」ということなのです。
イエス様は、あなたにも一番よい、必要なかたちで近づいて来て下さいます。
そしてあなたに、「この終わりの時代に、道備えを一緒にしませんか」と招いて下さいます。
人があなたをどう見ても、神様はあなたを一人の人格として見て下さり、呼んで下さいます。
(文責 工藤恵美子)
主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会
2015年12月13日 主日第2礼拝メッセージ