『足元に座って聞き入る』

       説教箇所 ルカの福音書103842節  メッセンジャー イザヤ木原真牧師

イエス様が来られた時、マルタもマリヤも喜んで迎え入れました。
マルタはとても気が利く人で、もてなしのために気が落ち着きませんでした。

一方、マリヤはイエス様の足元に座って、御言葉に聞き入っていました。
マルタは、イエス様にマリヤが何もしていないので、何とかしてほしいと言いました。

そのときイエス様は、「大切なことは一つである。マリヤはその良いほうを選んだのだから、彼女からそれを取り上げてはならない。」とマルタに言いました。


マリヤはイエス様の足元に座っていましたが、それは腰を据えて聞き入るということです。

マリヤは心を定め、イエス様の御言葉に聞き入っていました。
本当に心を定めてイエス様に聞かないと聞こえない声があるとともに、これは大事です。
また、このときマリヤはイエス様の足元ですから、間に人が入りません
ヘブル12:2の「信仰の創始者であり、完成者であるイエス・キリストから目を離さないでいなさい」は、英語の聖書ではfix our eyes on Jesusとなっていて、onは接触を意味します。

つまり、「キリストに目をくくりつけ、間に何も入れないように。」という意味です。

イエス様の足元に座れば、イエス様の息遣いが聞こえてきたり、どんな表情か分かります。
本当に、主の元に腰を据えないと聞こえてこない声があります。
そこで初めて、神様の考えや御心が分かります。
多くの人が「御心がわからない。」と言いますが、それは心を定めて聞いていないからです。
イエス様の方は語っておられますが、私たちの心が定まっていないと聞こえてきません。
マルタもイエス様のことを愛していましたが、他のことに一生懸命で聞こえていなかったのと同様に、上っ面で聞いてもイエス様がその言葉に込めた思いを感じることはできません。
イエスさまの膝元に座るからこそ、初めて分かる声があります。それを聞いてください。

今、ヨシュア5:13-14から「本当に主の御声にいのちをかけて聞き従うこと」を示されていますが、本当に神さまご自身に心を定めて聞くことが重要なポイントです。
マリヤは御言葉に聞き入っていましたが、「聞き入っていた」とは、「聞いたことばをゆっくり味わって祈ること、あるいは、そのことばを想い巡らしそのことばを祈る」ことを意味します。
私たちが主の御言葉に聞き入ると、主はもっと深く語ってくださいます

主の方はそこまで深く、あなた語りたいと願っておられます。


時間を気にせず心を定め、イエス様に聞くために時間をとって、イエス様に聞いてください。

忙しい人は神さまに求めて、時間を作り出してください。

本当にイエス様の御元に行きイエス様が何を語っておられるか聞いていきましょう。

そして、語られたそのことをもっと味わって神様に聞いていきましょう。
主があなただけに語られることがありますので、心を定めて主に聞きそれを味わい、さらに深く主に聞き、その中で主が示すことに従いましょう。
そのことばに従う時、神様の栄光が現されます。

(文責 久保田望)

主の十字架クリスチャンセンター 神のしもべ長崎教会
2016
5 1日 主日第2礼拝メッセージ