「しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。
 彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。」
                                  イザヤ書53章5節



それは、とある夏の日にキャンプに行った時のことでした。
わたしは、当時まだ高校生でした。
小学生たちと一緒に2泊3日のキャンプに参加したのですが、
夏の風物詩の花火をみんなですることになりました。
しかし、そこで事件が起きたのです。

それは、高校生のころ、とあるキャンプに行った時のことです。
そのキャンプには、小学生から大人までたくさんの人が参加していました。

キャンプ2日目の夜にみんなで花火をすることになりました。
高校生だったので、小学生の花火に火をつけてあげたりして、一緒に遊んでいました。
その時でした。
一人の子どもの花火に火を点けていると、
横から割り込む形で、別の男の子が花火を差し出してきました。

しかも、花火の先は私の方に向いていました。
とっさに手を引こうとしましたが、気付いた時には遅く、
花火に火が付き、私の手はもろにその火を浴びてしまいました。
しかも、その花火は噴射式のタイプのもので、火の先端の温度は800度近くまで上がるものでした。
その火を浴びてしまった私の手は、火傷で手の皮が破れていました。
そのまま、病院に行って緊急治療を受けました。

お医者さんの説明では、火傷のレベルは3度で、

火傷が治っても、傷が残るだろうということでした。
しかも、もし感染等をしてしまった場合には、手術しなければならないとまで言われました。
私はそれを聞いて急に不安になってきました。

私は、その時はすでにクリスチャンでしたので、
毎日毎日神様にお祈りしました。

「手が治るように、傷跡が残りませんように。」
そう毎日祈っていると、不安になっていた心が次第に落ち着いていき、
「必ず神様がなおしてくださる。」という確信が与えられました。

治療を始めて2月ほどが経ち、包帯をとりました。
恐る恐る傷口を見てみると、お医者さんが言われました。

「あら、きれいに治ったねー。でも、跡は少し残るだろうね。」
そう言われたので、またお祈りしました。
「神様、傷跡がまったく残らずきれいに治りますように。」

それから、数週間が経ちました。
次第に、火傷の傷跡が薄くなっていくのを感じました。

そしてついには、傷跡はまったくなくなってしまいました。
今では、どっちの手を火傷したのかさえ、区別がつきません。

お医者さんの診断では、傷跡が残ると言われました。
しかし、神様に祈った時、傷跡さえも完全にいやされたのです。

いやしてくださった神様に心から感謝いたします。

長崎県在住 男性

 

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