日本二十六聖人を通して神が教えて下さったこと

1. 喜びにあふれていたこと
2. 天国の確信と報い
3. 十字架上で賛美すること
4. 家族の中で育まれた信仰
5. 赦しの力
6. 悔い改めを大切にする心
7. 福音を語り続けること
8. 人々の魂に対する情熱
9. 神にゆだねること
10. 選択の時、神を選び切る力
11. 強いられた十字架の祝福
12. ひとつになれる素晴らしさ
         
9. 神にゆだねること

 

最後の願いが聞かれて

26人の中で一番最後に処刑されたのは、
リーダーでもあったペテロ・バプチスタ神父でした。

役人たちは、彼の仲間が次々に殺されるのを見たら、
きっと途中で止めてくれと言って転ぶに違いないと思い、
彼を最後にしたのです。

しかし実はペテロ・バプチスタ神父は祈っていることがありました。

それは、
最後まで、
誰一人信仰を捨てることなく、
全員が主イエスを愛して、信仰を全うして殉教し、
天国で再会したいと祈っていました。

役人たちは神父の祈りを知りませんでした。

しかし神さまはバプチスタ神父の祈りを聞き、
彼の願いに応えて、
全員がイエスさまを愛し、信仰を全うするのを、神父が見届けてから、
バプチスタ神父を、ご自分の元に呼ばれたのです。

バプチスタ神父は全員が喜んで殉教する姿を見届けると、
天を見上げて、祈りました。
キリストと同じように最後の祈りを捧げました。

「我が霊を御手に委ねます。」と。

その時、25人の鮮血で染まったやりが、
ペテロ・バプチスタ神父を突き刺しました。

25人の殉教者たちとともに、彼も喜んで天に帰って行きました。

この後に続く激しい迫害と殉教者たちの先駆けとして・・・

そして今も西坂には、殉教者たちが残していった天の喜びが注がれています。