日本二十六聖人を通して神が教えて下さったこと

1. 喜びにあふれていたこと
2. 天国の確信と報い
3. 十字架上で賛美すること
4. 家族の中で育まれた信仰
5. 赦しの力
6. 悔い改めを大切にする心
7. 福音を語り続けること
8. 人々の魂に対する情熱
9. 神にゆだねること
10. 選択の時、神を選び切る力
11. 強いられた十字架の祝福
12. ひとつになれる素晴らしさ
         
10. 選択の時、神を選び切る力

 

料理人マチヤスー自ら殉教への道を選んで

26人の殉教者たちは、最初京都と大阪の教会で捉えられました。
その時に殉教者の名簿に載せられていたのは、24人でした。

その中に料理人マチヤスがいました。

彼は京都の教会で捕縛 手たちがやってきて、
名簿を呼びあげ、
彼の名を「マチヤス、マチヤス」と呼んだ時、
返事をしませんでした。

料理の買い出しに行っていて、いなかったのかもしれません。
それとも、もしかしたら、いたけれども、答えなかったのかもしれません。
本当のところは、わかりません。

でも確かなことは、
どんなに役人たちが
「マチヤス、マチヤス」と呼んでも叫んでも答えがなかったのです。
返事する者がいなかったのです。

その時、一人の人が大きな声で答えました。

「私もマチヤスです。同じ名前なので、私を捉えて捕まえてください。
 私もマチヤスですから、喜んで捕まります。どうぞ捉えてください。」と。

役人は、とにかく人数を揃えなければならなかったので、
「わかった、わかった、もうお前でいい」と言って、彼を捉えました。

この代わりに捕まえられたマチヤスは、どこの誰だったのかは、今もまだわかりません。
ただ名前が、洗礼名が同じマチヤスだったということ以外には・・・

しかし彼の名は、天にしっかりと書き記されていることでしょう。

そして、今も天で喜びながら、主を賛美していることでしょう。