日本二十六聖人を通して神が教えて下さったこと

1. 喜びにあふれていたこと
2. 天国の確信と報い
3. 十字架上で賛美すること
4. 家族の中で育まれた信仰
5. 赦しの力
6. 悔い改めを大切にする心
7. 福音を語り続けること
8. 人々の魂に対する情熱
9. 神にゆだねること
10. 選択の時、神を選び切る力
11. 強いられた十字架の祝福
12. ひとつになれる素晴らしさ
         
12. ひとつになれる素晴らしさ

 

付き人ペテロ助四郎とフランシスコ吉

26人の殉教者たちは、最初24人でした。
京都と大阪で捉えられた時、殉教者たちの名簿、リストには24人の名前しか載せられてはいませんでした。
しかしイエズス会の3人のためにペテロ助四郎が、
またフランシスコ会の6人の神父をはじめとする殉教者たちのために、
フランシスコ吉が身の回りの世話や食事の用意などをするために付き人として一緒に付いて行ったのです。
当時は、囚人の世話をしたり、食事を用意したりするのは、
囚人たちが自分でしなければなりませんでした。
今のように刑務所にいたら食事が出てくるということはなかったのです。
囚人たちが自分で用意しなければなりませんでした。
ですから、誰かが世話をしたのです。

24人の殉教者の場合、
ペテロ助四郎とフランシスコ吉が、彼らの身の回りの世話をしました。
一年で最も寒いと思われる真冬の最中に、
彼らは京都、大阪、堺で引き回されたあと、
姫路、赤穂、岡山、三原、下関とほとんどの道を徒歩で歩きました。
そして九州の地に着いた時には、
この2人も殉教者の中に加わって26人になっていました。

青年ペテロ助四郎とフランシスコ吉は、殉教者たちと共に彼らを見ているうちに、
自分たちも殉教者に加えて欲しいと心から思い、願いはじめました。
役人たちは、繰り返し自分たちも殉教者に加えて欲しいと願う彼らのひつこさと、
彼らの持っていた財布の路銀に目を付け、
この2人にも縄にかけ殉教者の中に加わえたのでした。

そしてそれは、この2人、ペテロ助四郎とフランシスコ吉の心からの願いでもあったのです。